代表コラム

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台風シーズンですね。
今回は窓とシャッターについて少しお話ししたいと思います。

最近では、新築の際にシャッターをつけるお宅が少なくなってきました。
でも、ご年配のお客様のなかには、「台風の風でガラスが割れるかもしれない」と心配して、シャッターや雨戸をつけたいとおっしゃる方がいます。
そんなとき私は、「風だけで窓ガラスが割れることは、もうなくなりましたよ」とお伝えしています。

ハウジングアイチは自社施工の家だけでなく、他社が施工した住宅リフォームも承っていますので、台風の後は大抵、新規のお客様から修理依頼のお電話がかかってきます。
そこで伺う台風被害は、屋根や雨樋の破損、サッシ廻りの雨漏りがほとんど。ガラスが割れたという相談は前例がありません。もちろん、竜巻でも起これば話は別です。しかし、そんなことでもなければ、風が強いだけでガラスが割れることはないので、安心してくださいね。

理由としては、まずガラスを支えるサッシの構造が変わったことがあげられます。現在のサッシは最大瞬間風速50m/sに耐えられる性能があり、ガラスをしっかり支えてくれるので、ガタガタ揺れたりすることもありません。
私なりに気象庁のデータを見てみましたが、愛知県では先日の台風14号では50m/sを超えたところはありませんでした。最大でもセントレアで46.3m/sという数字でしたので、このエリアで風自体を心配する必要はないと感じています。
それでも不安が残る場合は、サッシのグレードアップを提案しています。更に性能が上がった強固なものになるため、安心に繋がるでしょう。

もうひとつは、ガラス自体が分厚くなったこと。ひと昔前のガラスは3ミリでしたが、今は4ミリが主流です。我が家の例をあげると、立地的に風当たりが強いので、物が飛んでくる可能性を考えて、通常よりもさらに分厚い5ミリのガラスを使用しています。加えて、寝室に関しては防犯(道具を使っても窓が割れにくい)と地震(大きな地震で割れても破片が飛び散らない)を考えて飛散防止フィルムを貼っています。

ガラスについては後からフィルムを貼ることができますし、ガラス自体を交換することもできます。しかし、シャッターを後からつけるのは難しい部分も出てくるので、迷うなら付けた方がいいかもしれませんね。その際にはぜひ電動シャッターにしてください。手動ですと、毎回シャッターを閉めるのが大変だと、結局使っていないお宅も多いのです。

サッシやガラスの性能が良くなった今、風でガラスが割れる心配はありません。ですから私は、「台風対策としてのシャッターは不要です。防犯用であれば、検討していきましょう」とお客様にお伝えしています。

これから新築をするという時、もしシャッターをつけるかどうか迷ったら、参考にしてくださいね。